
こんにちは。ALSA Japan代表の早稲田大学法学部2年、加賀俊策です。
ALSAは『地域的協調に基づく平和で公平な社会の実現』を理念とするアジア11の国と地域に支部を持つ法学生の団体です。ALSA Japanの下には現在8つの大学に支部があり、各大学では週一回法律、社会問題に関するディスカッションを行い、長期休みにはアジア各国に広がるALSAのネットワークを生かしたアジアの法学生との国際交流を行っています。そこでは英語を使って法律に関するディスカッション・擬裁判等の学術プログラム・文化交流・観光などお互いのパーソナリティを知る交流プログラムを経験することができます。
グローバル化が叫ばれる現代社会において、『価値観の多様化』という言葉が頻繁に目に入るようになってきました。さまざまな価値観が存在することを報道などで知るだけでなく、実際に海外の人と関わる機会も確実に増えています。しかし社会の多くの場面ではその際に、政治、宗教、歴史、文化的背景などから由来する、さまざまなバイアスがかかってしまっているのが現実です。こういった時代に生きている私たちにとって、『相手のことを誠実に知ること』が求められているのではないでしょうか。
このような視座からALSAでは、ディスカッションを通して知識を深めるだけでなく、相手の価値観を理解することを重視しています。また国際企画では、アジア各国の法学生と、1週間ディスカッションなどをしながら寝食を共にすることで、個人個人のパーソナリティまで知ることができるようになります。さらにALSAは非政治、非宗教、非営利の団体でありますが、私たち学生はこういった条件のもと本音で議論することにより、『相手の価値観を本当の意味で理解する』という経験を学生時代にすることができるのです。近年アジアは急速な経済発展を遂げ、世界においても存在感を急速に増しつつありますが、今まさに変革を遂げているアジアにおいて相互に価値観を理解することは、法律を扱う上で常に偏見等持たずに公平であるべき法学生にとって必要不可欠なことであります。
もちろん非政治、非宗教、非営利という条件で価値観を理解すると言いましても、文化の違いや、環境の違いから由来する相違に驚くこともあるでしょう。しかし、そういった相違も含めて相手を理解しようとすることが、法学生が知的に成長するだけでなく、1人の人間としても成長することで、多様な価値観の混在するアジアにおいて相互理解に基づく協調の枠組みの礎となり、ひいてはALSAの理念である『地域的協調に基づく平和で公平な社会の実現』に繋がっていくと信じ、ALSA Japanが少しでも社会に貢献できるように努めてまいります。
2011-2012年度ALSA Japan代表
加賀 俊策(早稲田大学法学部2年)