
「アジアの地域的協調に基づく平和で公平な社会の実現」
法学生は、これに向かって一体何ができるのでしょうか。
私たちの暮らすアジアという地域には、現在さまざまな問題が混在しています。
例えば、国家間における歴史問題の認識の齟齬。日本の重役が行う靖国神社参拝を、韓国や中国の学生はどのように考えているのでしょうか。 私たち日本人は竹島を自分の国だと言い張る韓国人の気持ちを本当に理解しようとしたことがあるでしょうか。 このような根の深い未解決の問題から、どこかでお互いに相手に対する偏見を持っているのではないですか。 現代は、相手を憎み恨む気持ちが完全になくなった社会と言えるでしょうか。
また、グローバル化に伴うアジア内での人材流動が激しさを増しています。 現在日本には、アジア諸国から移住してきた多くの外国人が、大幅に制限された自由の下で暮らしています。 国籍が違うという理由だけで、いかなる人権も制限してよいのでしょうか。
さらに、今日では環境問題も私たちの生命を脅かす非常に深刻な問題となりつつあります。 その上、環境問題による被害を受けるのは社会的弱者と呼ばれている人々です。
そして何より許し難いことは、貧困により人間として最低限の生活もできず、目に見えないところで虐待や拷問を受け、 不当に命を失っていく人々が日本を含めアジアにはたくさん存在しているということです。
これら現代社会が抱える多くの問題を解決し、平和で公平な社会を築きたい。
私たち学生は、将来のアジアを担う立場にあります。
戦後、世界をリードしてきたのは、欧米諸国と言えるでしょう。 しかし、今日アジアは目覚ましい発展を遂げてきており、今後の世界を作り上げていく中で大きな役割を果たしていくはずです。
将来のアジアにおける地域的協調に役立ちたい。 そう願い、勉強し、社会を秩序立てる上で必須の「法」の理念に共感し、よりよい社会の実現を願う学生。 それが私の思うアジアの法学生です。
私たちは、アジアというネットワークの中で真の友情を築き、 平和を願う仲間たちと共に誰もが人間として尊重される社会の創造に全力を注いでいます。
ALSAで学び、成長した法学生がアジアをリードし、平和で公平な社会を、アジアの仲間と共につくることを目標に日々邁進していきます。 私たちの挑戦は続きます。
2009-2010年度ALSA Japan代表
彌永 彩果(早稲田大学法学部3年)