皆さん、外国人女性に対する人権侵害が今まさに日本で起こっているのを知っていますか。 タイの女性Aさんは110万円の借金を斡旋料として負って日本に来ました。 日本に来てみるとその借金は380万円と言われ、完済までタダで強制的に体を売らされました。 病気でも疲れていても仕事を休むことはできず、辞めたいといっても借金を理由に辞めさせてもらえませんでした。 パスポートは取り上げられ、生活のすべてを管理されており、ヤクザから逃げるのも到底無理なように思われ逃げる希望を失っています。 これが1980年代以降から続く日本の現状です。このような状況下にいる女性は正確な数はわかりませんが20万人近くいるとも考えられています。
人身売買と強制売春は、すべての国家を拘束する不文の慣習国際法で禁止されています。 さらに条約として明文化されているものでも1949年条約がこれを国際的に禁止していますし、日本もこの締約国になっています。 よって日本にはこのような人身売買を起こさないようにする義務があり、1957年に売春防止法を制定しています。
ではなぜこのように国際的にも、 国内的にも禁止されている人身売買と強制売春による人権侵害が今日も起こっているのでしょうか。 この許しがたい事態をどうすれば正すことができるのでしょうか。
本テーブルではこの問題を①送り出し国②受け入れ国日本③人身売買の流れ、の3つの観点から見て人身売買と強制売買の現状、 発生原因、構造を体系的に知ってもらいます。そして①人身売買を禁止するための国際的取り組みや国内の取り組み ②その取り組みに含まれる問題点 の2点からなぜこの人権侵害が横行しているのかを条約、 国内法や被害者感情などに立ち返って検証したいと思います。 そして最終的にはこの問題に対して今後われわれがどのような態度をとるべきか考えていこうと思います。
また本テーブルは日本とタイの関係に絞ってこの問題を考えていきます。 数ある国の中でタイを選んだ理由は日本に売春にきている外国人のなかでタイ人が飛び抜けて多いからです。 1995年から1999年の統計(風俗関係事犯において被疑者または参考人として扱われた人)を見てみると、 一番多いタイは2021名、二番目に多い韓国は1608名となっています。
日本における人身売買と強制売春という問題は、加害者日本、被害者タイ、
フィリピン等というアジアを巻き込む問題です。また法は個人の人権を保障するものなのに、現在機能しておらず、
人権保障がままならない状況です。
なぜ法が機能しないのかを検討しなければ外国人女性に対する人権侵害に終わりはきません。
ALSAに入ったからにはアジアにまたがるこの法的問題を真剣に考えてみませんか。
学生だからなんて悲観にくれず自分たちに出来る事を考えませんか。その思考過程で本質を見ぬく力、国際的な視点が身に付くはずです。
そしてなにより自分たち学生だからこそできる事があり、それは社会を動かす力を秘めている事を実感できるでしょう。
皆さんの参加を期待しています。


