About AI09:本企画趣旨

経済不安が高まる現代社会は、さまざまな団体や個人が互いの多種多様な利害関係や価値観をもって衝突し、 それによってさまざまな社会問題が生じています。 そこでは本来は被害を受ける理由もない人が苦しみ、最低限の生活の保障すら危うい現状が生じているでしょう。 その社会問題の本質は複雑極まりなく、表層的な理解では根本的な解決を望むことは難しいものであり、 専門家や団体という枠組みに縛られることなくあらゆる市民がその持てる力を発揮し、問題に取り組むといった姿勢が求められています。

では、そういった現代社会において、私達学生、特に法学生はそれぞれ何を思い、何を目指して日々過ごしてゆくべきでしょうか。 本企画は将来において社会を背負う立場にある私達法学生が現在の社会問題を法の観点から見つめ直し、 さまざまな価値観を尊重しつつ、今現在、そして私達が出来ることを考える機会をもつことを主眼とします。

本企画は対象を現ALSA会員、そして大学という活動の場で新たに自身の可能性を追求、模索してゆく新入生、とすることで、 参加者にはALSA Japanでの活動の可能性を追求し、新たな目標を定める契機とします。 多様な価値観をもつ多くの学生間の議論や有識者との交流はALSA Japanの会員が社会問題に関して深い考察を重ね、 「法」に対するさまざまな価値観を知り、社会問題における論点、またその問題に対する合理的な解決策への道を探求できる上でも好機です。 そしてそれは各参加者が理想の社会像を思い描くことから始まり、そうした理想の社会像を共有、 分かち合うことがしいては社会貢献に寄与してゆく原動力となるものでしょう。

加えて、本企画によって多くの参加者がALSA Japanでの活動の魅力やその可能性を考えることは、 法学生としての自身のあり方を熟考できる契機となります。 そのような姿勢こそが法学生としての責任感を醸成させ、 ALSA Japanに対する姿勢や日常の勉学への積極性へと結びつくことが出来るでしょう。 こうした日ごろの積み重ねこそが、「公平で平和な社会の実現」を目指すALSA Japanの法学生としての意識を高め、 将来においては自身の専門性を活かし、また学際性の分野でも多くの社会貢献に寄与してゆくことが出来るでしょう。

企画内容

本企画がALSA Japanの会員にとって、ひいては今後の社会を担う存在としてその成長に貢献し、 社会に寄与するものだということを真摯に願っています。

本企画はアジアの中の日本に所属する法学生が一同に集まり、議論を行うということで、 参加者には「法」「AsiaとJapan」「学生」の3要素を意識して学術活動に取り組んでもらいます。 Asiaの中でも先進国という状態にある日本の社会問題を「法」の観点から焦点を当てて取り扱うことで、 「自由」「平等」といった法の基本原則について学生という自由な考えから深く考えてもらいます。 当日は5テーブルから編成される分科会を開き、各参加者はさまざまな社会問題に対して自由な価値観から意見を交換、 その社会問題の現状や根底に隠されたその本質、法の役割について深く考察をしてもらいます。 具体的には、死刑制度や非正規滞在者の権利問題、教育差別、環境問題と人権侵害、といった問題を扱っていきます。

1日目はその社会問題の導入から始まり、各参加者には扱うべき問題の概要と問題意識を養ってもらいます。

2日目はその問題の核心部分に迫り、問題の本質やさまざまな権利間の衝突といったを議論を通じて感じてもらい、深い考察を重ねてもらいます。

3日目は今までの議論を通じて培ってきた各自の意見を基にディベート活動、加えて有識者のお話をお伺いすることで、 社会問題に対しての多面的理解、自身の考えをさらに深めてもらいます。 その後は各分科会での内容を共有する機会を設け、各自が本団体で目指すべき指針を立ててもらいます。