冤罪~人を裁く危険性~

Table Orange では、冤罪をテーマとして学び議論します。

冤罪という言葉を耳にしたとき、私達は一体どんなことを思い浮かべるでしょうか。昨今話題となっている「足利事件」や映画にも取り上げられた痴漢冤罪等、冤罪は現代においてもなくなることのない法の抱える大きな問題です。

冤罪とは、無実の罪のことを指しますが、罪もない人に刑罰を与えるということは許されるものなのでしょうか。当然、許されるものではないはずです。また、罪もなく犯罪者として報道されるとき、これは冤罪被害者にとって大きな被害となるでしょう。これもまた、あってはならないことだと思います。

しかし、「冤罪は不当な人権侵害であるのでこれを生むことは一切やめましょう。」というこの言葉がどれだけ実現性のないものであるかは明らかです。人は、人が罪を犯すのと同じように、間違いを犯すものです。従って人が人を裁く限り、冤罪が全くなくなるということはないと言えるでしょう。つまり、法によって人を裁き続けるということは、ある意味では冤罪が発生し得る状態を許しているということになるのではないでしょうか。

一方で法の裁きは、社会秩序維持の為に必要不可欠なことであるとされています。従って、罪を犯した者を逮捕し、裁きを下すことはまた不可欠であり、現代社会においてなくなることはないでしょう。

このように、私達は許すことのできない冤罪が発生し得る社会で生活しています。従ってこの社会の中で、冤罪というこの恐ろしい問題について考え、なんとかしてなくしていこう、とする努力が必要です。そのために、冤罪とはどういうものであるかということについて再度理解を深め、また防ぐことができたであろうとされる冤罪事件について学びます。そしてこれらを基にして、冤罪を減らすにはどうしたらいいのか、というこれからの社会にとって意義のある議論を展開することを目指します。

Table Orangeが考えていく冤罪という問題は、単純に冤罪をなくすことだけを考えるのではありません。ALSAは、自由に議論することができる場を提供してくれます。まずは、基本的で本当に大事な所から、私達と一緒に冤罪というものを、人を裁くということを考えてみませんか。

Table Coordinator

立教大学2年
八木 一成
写真

Assistant Coordinator

東京大学2年
森岡 淳一