同性結婚~もうひとつの性差別~

私は性差別というものに強い関心をもっています。性差別というのは、文字通り性別に基づく差別のことですね。皆さんが性差別と聞いて真っ先に思い当たるのは「男女平等」という言葉じゃないでしょうか?しかし、今回の主題は「男女平等」ではありません。そう、同性結婚です。

その前に性差別がどのように議論されてきたかを振り返ってみましょう。一般的に性差別が不当と考えられているのには、次のような理由が考えられるでしょう。すなわち、性別というのは生まれる前から決まってしまうものであり、性転換や戸籍を変更しない限りは、本人たちの努力ではどうにもならないものであります。ゆえに、簡単には変えられない性別を理由に社会的な差別をするというのは問題であるから、というものです。今日では性差別に関する議論も盛り上がっていることでしょう。

さて、その性差別という一例の中で、特に私が興味を抱いたのは同性愛、さらにいうならば同性結婚です。なぜなら、同性結婚は性差別の中でも特殊な分野だからなんですね。というのも、性差別は男女平等問題を中心に語られてきたもので、同性結婚については最近ようやく話題になるようになりました。極めて新しい話題なんですね。また、性同一性障害者を保護する法律はあるのですが、同性結婚を認める法律制度は存在しないうえに、現状では多くの人に理解してもらってないのですよ。それゆえ、前述のように同性結婚は性差別の中でも特殊な分野であるということができますね。

現在、日本には同性結婚を認める法律制度は存在いたしません。それに対して、スペインやノルウェーでは同性結婚が法律的に認められています。同性愛者たちの気の遠くなるような人権活動があったから、といえるでしょう。日本にても、諸外国の影響を受けて同性結婚が論点になりつつありますね。

先ほども申しましたように、性差別は不当であるという意見は確かにありますし、多くの人の支持を受けています。しかし、完全に同性結婚を認めてしまうのにも問題があります。これを認めてしまうと多種多様な問題が生まれてしまうんですね。たとえば、同性愛者間に養子がいれば、その両親が同性愛者であるという事実だけでいじめを受ける可能性もあります。また、同性結婚が広まれば広まるほど、さらに少子化は深刻になっていくという意見もありますね。他にも、遺産狙いの同性結婚が可能になるということ、日本では同性結婚が公序良俗に反するという考え方がまだ根深いことなどがあげられます。このように主張する者たちは、性差別ではなく性による区別だと声高にして唱えます。なので、同性結婚を簡単に認めてしまうことにも問題があるんですよ。したがって、どのように同性愛者の権利を保護していくか、ということを考えるのが重要ですね。

ただ、同性結婚というのも性差別、さらに言うなら差別を理解するための1つのケースであるに過ぎません。同性結婚以外にも、一夫多妻制、戸籍上の性別の変更なども性差別ということもできるし、性による区別だということもできます。私としては、ただ「差別はいけないことだ」と短絡的に主張するだけで議論を終えるのではなく、なぜ「これは区別だ」という意見もあるのかというのをふまえた上で、みなさんに差別についての理解を深めてほしいです。

Table Coordinator

立教大学2年
北潟 丈晴
写真下

Assistant Coordinator

早稲田大学2年
益野涼太
写真上