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日米同盟~21世紀における日米関係の在り方~
今日、日本は国際社会において有数の経済力と軍事力を持つ国家として存在しています。この現在の日本の姿は、戦後一貫して採られてきた米国への軍事依存、自国経済優先の方針、言いかえれば日米同盟の所産である所は言うまでもありません。この同盟は戦後の日本が、固く守り続けてきた重要な外交政策であり、歴史上の日本を外交政策の観点から眺めた場合、江戸時代の鎖国政策、明治以来の西欧型富国強兵政策に続く、国家の存在を揺るがしかねない政策と言えるでしょう。
この日米同盟、正確には「日米相互協力及び安全保障条約」は今年で50周年を迎えました。戦後の日本が国際社会に復帰したと同時に締結されたこの条約は、改定を経て今日の日本を作り上げ、アジア情勢に大きな影響を及ぼしてきました。その間、冷戦の激化、高度経済成長、ベルリンの壁の崩壊、同時多発テロ以来の国際紛争など、20世紀後半から21世紀にいたる主要な歴史舞台のほとんどに、日米関係は関わってきました。別の側面から言えば、第二次大戦後間もない国際情勢の下で生まれたこの条約が、半世紀以上も日本とアジア、及び世界の国々に影響力を持ち続けています。
このテーブルでは、上記の事実を認識したうえで議論を進めていきます。今後のアジア、国際情勢は、さらに複雑化していくことが予想されます。その中で日米関係は、これまで以上の役割を担うことになるでしょう。現在の日米安全保障条約は、日米両国の単なる二国間の通商・軍事の密接な関係に留まらず、相互の国家政策にも影響を与えるものとなっています。そのため、私たちがアジアに基盤を置く法学生サークルとしてこの両国の関係に通じておくことは、今後のアジアのなかの日本に生きる上で有意義であると考えます。
日米同盟の存在ゆえに、日米関係は20世紀のうちに「世界で最も重要な二国間関係」と言われるようにさえなりました。外交政策面においては、つねにこの同盟を根本に据えて日米間の諸事象を見る必要があり、かつ重要であると思われます。
私たちのテーブルでは、この日米同盟を、歴史的経緯、日本の国益、生ずる諸問題、他国への影響など、さまざまな観点から考察したのち、主に安全保障の観点から議論を深めていきたいと思います。
私たちの世代では所与のものとして受け入れられがちな日米安保条約の存在を多角的に考察することを通じて、国と国との関係のありようを見つめ直すきっかけにできればと思いました。
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