学術交流プログラム

今回のSTの学術交流プログラムは、ALSA JapanとALSA Thailandの参加者が、法学生としての総合的成長につながる取り組みを通して、 日本とタイに共通する社会問題の解決に向けた認識を共有することを主な目的としています。

このプログラムの参加者が暮らしている日本とタイという2カ国は、同じアジアの中にありながら地理的に離れた位置に存在しており、 社会的・文化的・経済的事情や法体系も異なります。 しかし一方でこの2ヵ国の間には、現在、人々の平和で幸福な生活を脅かすような共通の社会問題が少なからず存在しており、 それらの問題の早急な解決が求められています。 このプログラムは、「日本とタイに共通する社会問題を通じた人権考察」というテーマのもと、 人間が平和かつ幸福に生きていくうえで欠かせない普遍的な概念である「人権」という法的視点から、 こうした社会問題を考察し議論していきます。

このプログラムの中で、日本とタイの参加者はまず、法をはじめとする社会的背景の違いに対する相互理解を築いていきます。 また、自らに関連する利害関係を含む身近な社会問題について、自分とは異なる様々な意見や主張と接することで、 社会問題の考察を行うにあたっての多様性認識の重要性を理解します。 そして、そのような多様な意見や主張を踏まえたうえで問題解決へ向けた建設的な議論を進めていくことを通して、 法的・論理的思考の能力を獲得していきます。こうして、参加者には法学生としての総合的成長につながる経験が与えられます。

以上のような活動によって、日本とタイの参加者は、両国に共通する社会問題の解決への方向性を、 相互理解と多様性認識に基づく法的・論理的思考によって導き出し、それについての認識を共有します。 こうした取り組みは、問題解決に向けての認識を共有した両国の法学生が、 今後実際に社会に出て活躍することで今回の学術活動の成果を社会に還元していくことを、 将来的な目標として見据えたものでもあります。