今年度のSTの趣旨は日本と東南アジアの法学生が地域的な協調に基づいて平和で公平な社会を実現するための第一歩として、 日本とタイの法学生の間に「継続的で密接な関係」を築くことです。

現在、日本とタイの間には人身売買被害者の往来や北朝鮮による拉致被害、 貿易拡大に伴う契約トラブルの増加など共通の社会問題が多岐にわたり存在しています。 これらの両国に関連する社会問題には、正義と公平という法の理念に基づいた解決策が必要となります。

そこで、上記で述べた問題の解決策を模索する一つの手段として、法学生による国際交流が挙げられます。 私達はそのような国際企画としてSTを行ってきました。例年におけるSTの成果であり、 今回のSTにおいても狙いとすることは、社会的、 文化的背景の違いを有する両国の法学生が約1週間寝食を共にしながら学術交流や文化交流を行うことによって 「両国の学生間における両国が関連する社会問題解決への意識の共有」や「異なる文化、特に、 異なる法文化を体験することによるアジアの多様性の認識」、「法学生による友好的な国際間ネットワークの構築」を実現することです。

これらを狙いとした交流を行うことに加えて、STを通して得た社会問題解決への共通意識を社会に発信します。 このような充実した活動を通じ、共通する社会問題を解明・解決するための協力をして、 平和で公平な社会の実現へ近づくことができると考えます。

また、交流を通して得られた参加者間の友情と両国に関連する社会問題解決への共通意識が、 日本とタイの協調、ひいてはアジアや世界の協調を真摯に追求する強い動機となり、 私たちに法学生としての成長を促します。 今年度の参加者がかつての参加者のように法学生として成長し、社会に出た後に司法や行政、 外交などの分野において日本やアジア、世界の協調へ貢献していくことを願ってやみません。

Study Trip 2008 from Thailand to Japan実行委員長
加藤大祐