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Table Red:歴史教科書問題
Table Coordinator:松尾 直樹(早稲田大学法学部2年) 歴史教科書問題とは、歴史教科書の記述や歴史の認識、解釈をめぐって関係各国の間に起こる諸問題のことです。 特に、日本と韓国の間では、日本の朝鮮支配や第二次世界大戦前後の出来事について意見が分かれ、 こうした対立は両国の友好関係構築に水を差すものとなっています。 では、なぜこのような認識の差異が生まれてしまうのでしょうか。 歴史認識の対立は「日本側」と「韓国側」という形で起こっています。 私はここに対立の根本的原因があると考えています。事実から離れた歴史解釈は、不可避的に起こります。 そのような歴史解釈はときに恣意的なものとなり、「日本」・「韓国」という各々に優位な視点にたって行われています。 そして、それに基づいた歴史教育・歴史教科書作りがなされている結果として、 広くその「解釈」が「事実」として国民の間に定着してしまっています。 つまり、「日本側」や「韓国側」という視点自体が、歴史教科書問題の対立の源となっているのだと考えます。 自らの帰属する国家の視点を貫くことは、時にその他の国家の視点を不用意に批判することを意味するからです。 この自己の国家の視点を貫く姿勢は国家への帰属意識から生じています。 そして国家への強すぎる帰属意識が、国家間の相互排他的な姿勢や人々の間の相互排他性を派生させています。 はたしてこの相互排他性は必要なものなのでしょうか。少なくとも法の理念からいえば、有益なものとは言えないでしょう。 法は人々の自由・平等の普遍性を謳い、全世界の平和を目指すためには国際協調が不可欠でありますが、 国家の枠組みにとらわれすぎることは、自由・平等の普遍性を忘れさせ、国際協調の障害となり、右の法の精神とは相容れません。 逆にいえば、これを克服できれば国際協調への大きな一歩となることは間違いないでしょう。 今回、歴史教科書がどうあるべきなのかを日韓両国の法学生が一同に考えることを通し、 自分たちの国家への帰属意識と国家の枠組みを見直し、全員が互いの意見とその背景を理解することで、 互いの精神的な境界は薄まり、真の友好関係が築かれる第一歩になると信じています。 |
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